<中国>「トイレ革命」進行中 汚名返上へ習氏旗振りトイレ環境の劣悪さで知られてきた中国で「トイレ革命」が進行中だ。習近平国家主席自らが旗振り役を務める一大プロジェクトで、公衆トイレの大量設置など、あの手この手で汚名返上に取り組んでいる。
中国では都市部の大型商業施設などでトイレ施設の改善が進む一方、仕切りがなく、隣で利用する人の姿が丸見えなことから名付けられた「ニーハオ(こんにちは)トイレ」が今も農村を中心に健在だ。
新華社通信によると、習氏は最近の重要指示で「トイレは小さな問題ではない。観光地や都市だけでなく、農村でも大衆生活の質の足りない部分を補っていかなくてはならない」と主張した。習氏は2012年の中国共産党総書記就任以来、トイレ問題にたびたび言及しており、地方視察で農家を訪れると、トイレが水洗化されているかを尋ねるという。
15年には習氏の指示で国家観光局による3年間の公衆トイレ整備計画がスタート。今年10月末までに全国の観光地で目標の5万7000を上回る6万8000のトイレが新設・改修された
一方、上海市観光局は16年に「最も美しい観光トイレコンテスト」を初めて実施。インターネット投票で10カ所が選ばれた。
中国の「トイレ革命」は「トイレ先進国」日本のメーカーの好機となっている。TOTOは16年度の中国での温水洗浄便座販売台数が前年度比47%増と好調。海外事業全体の売上高の約半分を中国(約632億円)が占める。
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